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一生、マイケルエンザでいい — Waka Agata
私の愛したアルバム

一生、マイケルエンザでいい — Waka Agata

目次
  1. 落ち目の印象だった頃
  2. 『This Is It』との出会い
  3. マイケルエンザ
  4. 編集後記

私の好きなアルバムといえば、やはりMichael Jacksonの『NUMBER ONES』だ。

落ち目の印象だった頃

洋楽を聴き始めたのは中学1年生の頃。

当時はR&Bや、Britney Spears、Avril Lavigneといったポップロックをよく聴いていた。

その頃のMichael Jacksonは、正直なところ世間的には落ち目という印象だった。

海外の週刊誌では奇行やネバーランドの件ばかりが取り上げられ、ファッション誌の片隅でそのニュースを目にする程度。

有名な曲は知っていたけれど、あえて聴き直そうとは思わず、流行りの音楽ばかり追っていた。

『This Is It』との出会い

Michael Jackson
Michael Jackson

そんな中、彼が亡くなった。

復活ライブを控えていたはずのタイミングだった。

どこか気になっていた私は、映画『This Is It』をきっかけに、彼の音楽を改めて聴き直すことになる。

映像の中の彼は、青白く痩せていて、正直この身体で踊れるのかと不安に思った。

でも一挙手一投足を見た瞬間、その不安は一気に消えた。

年齢を重ねてもなお、全盛期と変わらないパフォーマンス。

「彼が踊ると音が見える」と言われることがあるけれど、本当にその通りだと思った。

そこから一気に、彼の世界に引き込まれた。

アルバムを揃え、ポスターやグッズを集め、家族が寝静まった後にお酒を飲みながらライブDVDを観る日々。

最後に宇宙飛行士になって空の彼方へ飛んでいく、あの伝説のブカレスト公演のライブDVDにも魅了された。

マジックのような演出で一瞬消えたかと思えば、そのまま次の曲が始まる。

あれだけの運動量なのに、まったくブレない歌声。

パフォーマンスの完成度が異常で、ただ圧倒されるしかなかった。

マイケルエンザ

こんなにもすごい人を、なぜ失ってしまったんだろう。

そう思う一方で、『This Is It』がなければ、きっとここまで深く彼の音楽に触れることはなかったとも思う。

大学に入ってからも、『NUMBER ONES』は変わらず聴き続けていた。

全米チャートを見れば、Bruno MarsやJustin Bieberなど、彼に影響を受けたアーティストが次々と現れる。

そのたびに、もし彼がまだ生きていたらと考えてしまう。

以前、バイト先の先輩に「This Is Itからハマった」と話したことがある。

すると「マイケルエンザだね」と言われた。

インフルエンザにかけて、あの作品をきっかけにファンになった人をそう呼ぶらしい。

少し悔しい気もしたけれど、それでもいいと思っている。

きっかけが何であれ、出会えたことに変わりはない。

なんなら一生マイケルエンザでもいいと思っている。

どの曲が一番かなんて選べない。

でも、どんな時でも彼の音楽は、変わらず自分を支えてくれている。

編集後記

Waka Agataさんは、私(ナミオ)がオレンジという会社にいた頃の同僚。歌もうまく、今も音楽を楽しむ生活を続けている。

この Album Sweet の立ち上げでは、アドバイザー兼テスターとして何度も忌憚ない意見をくれた — サービスの細部を一緒に磨いてくれた一人だ。

「マイケルエンザ」という言葉に出会ったのは、今回この原稿を受け取って初めてだった。きっかけが何であれ、出会えたことに変わりはない — この一文は、Album Sweet が目指したい場所そのものだと思った。

Number Ones

Number Ones

Michael Jackson

2003

Album Sweet で見る →

書き手

Waka Agata

Waka Agata

1991年生まれ。音楽とコーヒーが好きなアラサー。コロナ禍以降は漫画とアニメにもハマり、アニソンの魅力にも最近目覚めました。Album Sweet 立ち上げ時からのアドバイザー兼テスター。