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ジンとくる。ジワッとくる。——Bob Marley & The Wailers との出会い — Kazuo Nara
私の愛したアルバム

ジンとくる。ジワッとくる。——Bob Marley & The Wailers との出会い — Kazuo Nara

目次
  1. この一枚を選ぶまで
  2. ラジオから流れてきた
  3. ジンとくる。ジワッとくる。
  4. 自由と平和と愛を、ナチュラルに
  5. 編集後記

池田さん(ナミオ)から「この一枚を書いてほしい」とお声がけをいただいた。光栄なことだと思いながら、でも「この一枚」というのが、当たり前だが、難しい。

この一枚を選ぶまで

自分の音楽遍歴を思い返すと、記憶に刻まれた出会いがいくつも浮かんでくる。悩みに悩んで、でも今このタイミングでの自分として、「これだ」と感じる一枚にたどり着いた。Bob Marley & The WailersLive and in the Studio だ。

レコード棚に立てかけられた3枚組のアルバム
奈良さんの棚に立てかけられた、3枚組のレコード

ラジオから流れてきた

10代の頃、ラジオから “No Woman No Cry” が流れてきた瞬間のことは、今でも鮮明に覚えている。なんか知らんが、ジンとくる。続いて “Get Up, Stand Up” が流れると、今度は熱くなる。手に拳を握っていた。

説明できないし、理由もわからない。でも確かに体の奥から何かが来る。それが「あの感じ」の始まりだった。

Bob Marley & The Wailers Live and in the Studio ジャケット
Bob Marley & The Wailers — Live and in the Studio

ジンとくる。ジワッとくる。

ジンとくる。ジワッとくる。熱くなる。手に拳握る。

音楽に揺さぶられるとき、体の芯から何かが来る感覚がある。頭で考えるよりも早く、体が先に反応する。そういう音楽と出会える回数は、一生のうちにそう多くない。Bob Marley は、10代の自分にその「感じ」を教えてくれた最初のひとりだ。

レコード棚と3枚組アルバム
ちなみに写真は、3枚組のアルバム

自由と平和と愛を、ナチュラルに

Bob Marley & The Wailers は、自由と平和と愛をナチュラルに歌う。声を張り上げてメッセージを叫ぶのではなく、ただそこにある真実として音の中に溶かしていく。それが何十年経っても色褪せない理由だと思う。

あのラジオから流れてきた「あの感じ」は、今の自分の音楽にも、確かに繋がっている。

編集後記

青森出身のシンガーソングライターとして、ずっと歌い続けてきた。最近、「世界の海カラッポにして今まで流された血を全部注いだら」という曲を配信リリースした。平和への問いかけを音にするということが、自分の中にずっとある衝動だ。

ボブ・マーレイが10代の僕に残してくれた「あの感じ」——その続きを、今も歌いながら生きている。

私(ナミオ)は昔、インディーズレーベルを運営していた。その時に何枚かCDを出したが、その中の一人が今回寄稿してくれた、奈良さん。もう30年レベルの付き合い、いまでも精力的にアーティスト活動されてる、とても尊敬している方。

— Namio

Live and in the Studio

Live and in the Studio

Bob Marley & The Wailers

1970

Album Sweet で見る →

書き手

ナラカズヲ

ナラカズヲ

青森出身のシンガーソングライター。80年代後半の渋谷での路上ライブをCDリリース、その活動がメディアで取り上げられ、バンド活動を経てのソロ活動が1999年コロムビアからのアルバムリリースへと繋がった。2024年、アルバム『東京ラブソング』がコロムビアより配信で再リリース。最近、「世界の海カラッポにして今まで流された血を全部注いだら」を配信リリース。その他数曲インディペンデントで配信中。公式サイト