Fire It Up
2012
Album概要
『Fire It Up』は、ジョー・コッカーの22枚目にして最後のスタジオ・アルバムであり、2012年11月6日にヨーロッパではソニー・コロンビア、アメリカではユニバーサル・ミュージック・エンタープライズからリリースされた。アルバムには11曲のオリジナル曲が収録されており、ジョス・ストーンとマーク・ブルサードのボーカルに加え、グラハム・ライルとキース・アーバンがソングライティングに携わるなど、コンテンポラリー・ロックとソウルの影響を強く受けた作風へと変化している。プロデューサーは、マッチボックス・トゥエンティやサンタナとの仕事で知られるマット・サーレティックが務め、2011年の冬から2012年の春にかけて、カリフォルニア州カラバサスのエンブレム・スタジオでレコーディングされた。
アルバムは、ソウルフルなバラードとアップビートなロック・ナンバーを融合させ、洗練されたサウンド・プロダクションの中で、コッカーの特徴的なハスキー・ヴォーカルを際立たせている。タイトル曲はリード・シングルとしてリリースされ、アルバムのエネルギッシュでブルースの要素を取り入れたサウンドを印象づけた。同アルバムのプレミアムエディションも発売され、ボーナスDVDにはコッカーの2012年のツアーからのライブパフォーマンス映像が収録されている。
レコーディング情報
2011年の冬から2012年の春にかけて、カリフォルニア州カラバサスのエンブレム・スタジオで録音された。プロデューサーはマット・サーレティック。レコーディングはジェームス・ブラウンとライアン・ヒューイットが担当し、ダグ・トラントウが追加エンジニアリング、アレックス・アリアスがアシスタント・エンジニアリングを務めた。ミキシングはサーレティックがロサンゼルスのブルー・ルームで行い、マスタリングはテッド・ジェンセンがニューヨークのスターリング・サウンドで行った。
トラックハイライト
- Fire It Up (Johnny Reid) — タイトル曲でありリードシングルでもあるこの曲は、元々はジョニー・リードが作詞作曲し演奏したものである。
- I'll Be Your Doctor — ジェフ・トロット、ヴィクトリア・ホーン、スティーブ・マクモランの共著
- You Don't Need a Million Dollars — 愛とシンプルさというテーマを強調する
- I Come in Peace — 2013年にリリースされたプロモーションシングル
参加ミュージシャン
- Joe Cocker (ボーカル、エグゼクティブプロデューサー)
- Matt Serletic (プロデューサー、キーボード、プログラミング、ホーンアレンジ)
- Jamie Muhoberac (キーボード)
- Ray Parker Jr. (ギター)
- Joel Shearer (ギター)
- Tim Pierce (ギター)
- Dorian Crozier (ドラム、パーカッション)
- Chris Chaney (ベース)
- Chris Rodriguez (バックコーラス)
- Arnold McCuller (バックコーラス)
- Teresa Mann (バックコーラス)
音楽的意義
『Fire It Up』はジョー・コッカーの最後のスタジオ・アルバムであり、晩年の彼の活力と適応力の証として高く評価されている。発売後、このアルバムはヨーロッパで商業的に成功を収め、ドイツのアルバム・チャートで最高5位、スイスとオーストリアではトップ10入りを果たした。イギリスのアルバム・チャートでは17位を記録した。 批評家の評価は賛否両論で、コッカーの衰えぬ歌声を称賛する声がある一方で、アルバム全体の洗練されたラジオ向きのサウンドが、時に彼の生々しい感情表現を覆い隠してしまうという批判もあった。また、このアルバムでコッカーは従来のロックやブルース・サウンドから離れ、ゴスペルやカントリーの影響をより強く受けていると感じた批評家もいた。
ジョー・コッカーは、10年間の禁酒と2003年頃の禁煙を経て健康状態が改善し、新たな集中力でアルバム制作に取り組むことができた。
トラックリスト
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