Civilized Man
1984
Album概要
『Civilized Man』は、イギリスのアーティスト、ジョー・コッカーの9枚目のスタジオ・アルバムで、1984年5月にリリースされました。キャピトル・レコードからの初のアルバムでもあります。このアルバムは、コッカーのサウンドにおける転換点となりました。初期の荒削りでソウルフルなブルース・ロック・スタイルから、1980年代を象徴する、より洗練されたラジオ向きのサウンドへと変化を遂げたのです。しかし、この変化にもかかわらず、コッカーの特徴であるハスキーな歌声は健在でした。
アルバムには、スクイーズの1981年のヒット曲「Tempted」と、ザ・ドリフターズの1959年のヒット曲「There Goes My Baby」のカバーが収録されています。『Civilized Man』の楽曲は、2つのセッションに分けて録音されました。A面はロサンゼルスのヴィレッジ・レコーダーズで録音され、ゲイリー・カッツがプロデュース、バックバンドにはTOTOのメンバーが参加しました。B面はナッシュビルで録音され、スチュワート・レヴィンがプロデュース、ナッシュビルのミュージシャンがフィーチャーされています。
レコーディング情報
1984年にロサンゼルスのヴィレッジ・レコーダーズ、ハリウッドのオーシャン・ウェイ・レコーディング、ナッシュビルのハウス・オブ・デイヴィッド、ニューヨーク市のサウンドワークス・デジタル・オーディオ/ビデオで録音された。A面はゲイリー・カッツがプロデュースし、ダニエル・ラザラスがエンジニア兼ミキサーを務めた。B面はスチュワート・レヴィンがプロデュースし、リック・ペッコネンが録音とミキシングを担当した。
トラックハイライト
- Civilized Man — 洗練されたプロダクションとキャッチーなメロディーが特徴。
- There Goes My Baby (The Drifters) — ザ・ドリフターズのヒット曲をカバーしたこの曲では、コッカーのソウルフルな解釈が際立っている。
- Tempted (Squeeze) — スクイーズのヒット曲のカバー。
- Long Drag Off a Cigarette — ジョー・コッカーの元バンドメイト、ジム・ケルトナーが出演している。
- Hold On (I Feel Our Love Is Changing) — コッカーの力強く感情豊かな歌声が際立つバラード。
- Even A Fool Would Let Go — 心に深く響く、忘れられない印象を残すバラード。
参加ミュージシャン
- Joe Cocker (リードボーカル)
- David Paich (ハモンドオルガン)
- Greg Phillinganes (キーボード、アコースティックピアノ)
- Rob Mounsey (アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、ローランド Jupiter-8)
- Bob Telson (オーバーハイム OB-Xa、ハモンド オルガン、ホーン アレンジメント)
- David Briggs (キーボード、ストリングスアレンジ)
- Shane Keister (シンセサイザー)
- Randy McCormick (フェンダー・ローズ)
- Steve Lukather (ギター)
- Domenic Troiano (リードギター、リズムギター、エレキギター)
- Larry John McNally (アコースティックギター)
- Jon Goin (ギター)
音楽的意義
『Civilized Man』は、前作『Sheffield Steel』と共に、より充実したプロダクションと最新技術を取り入れた、ジョー・コッカーの音楽における新時代の幕開けとなった。このアルバムは『Sheffield Steel』の成功をさらに発展させ、ヨーロッパで好調な売れ行きを見せた。しかし、そのクオリティとコッカーの力強いパフォーマンスにもかかわらず、『Civilized Man』はチャートで大きな成功を収めることはなく、やや忘れ去られた存在となっている。
このアルバムは2つのセッションに分けて録音され、A面はTOTOの中核メンバーがバックバンドを務め、B面はナッシュビルのセッションミュージシャンが参加している。
トラックリスト
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