Losst and Founnd
2019
Album概要
『Lost and Found』は、アメリカのシンガーソングライター、ハリー・ニルソンの遺作アルバムで、2019年11月22日にリリースされました。このアルバムは、ニルソンが1990年代初頭に録音した音源を収録したもので、当時ニルソンは前作のスタジオアルバムから10年ぶりに音楽活動への復帰を準備していました。ワーナー・ブラザーズ・レコードとの交渉が不調に終わった後、ニルソンはプロデューサーのマーク・ハドソンと共に、仮タイトル『Papa's Got a Brown New Robe』という作品の制作を独自に開始しました。1994年のニルソンの死去によりプロジェクトは一時中断されましたが、ハドソンはニルソンの遺族の許可を得てアルバムを完成させました。
アルバムには、ニルソンのオリジナル曲9曲に加え、ジミー・ウェッブとオノ・ヨーコの楽曲のカバーが収録されています。ヴァン・ダイク・パークス、ジム・ケルトナー、そしてニルソンの息子であるキーフォ・ニルソンといったミュージシャンが参加しています。アルバムのタイトル『Lost and Founnd』は、ワーナー・ブラザーズに拒否された後にニルソンが述べた言葉に由来しており、彼らは自分が迷子になったと思っていたが、自分は見つかった、という内容だった。
レコーディング情報
このアルバムは、1990年から1994年にかけて録音された音源で構成されています。録音場所は、Cove City Sound Studios、Fonogenic Studios、Mission Sound、The Village Recorder、そしてWhatinthewhatthe? Studioなどです。マーク・ハドソンがプロデュースしたこのアルバムは、彼がテープを約25年間保管し、ようやく完成させたものです。
トラックハイライト
- Lost and Found — オープニングトラックであり、明らかにシングル曲と言えるこの曲は、きらめくギター、ホーン、ハーモニーが特徴的だ。
- U.C.L.A. — ニルソンのトレードマークである言葉遊びと、彼の有名なファルセットが垣間見える、物悲しく哀愁漂う嘆きの歌。
- Listen, the Snow Is Falling (Yoko Ono) — ニルソンの演奏はローファイな魅力があり、彼のボーカルはエコーに包まれ、軽快なアジア風のリズムに乗っている。
- What Does a Woman See in a Man (Jimmy Webb) — ニルソンの歌声の繊細さと感情的な深みを見事に表現した、素晴らしいカバーアート。
- Animal Farm — ニルソンの乾いた歌声と「平和にチャンスを」という引用句が、この曲の魅力を一層引き立てている。
参加ミュージシャン
- Harry Nilsson (リードボーカル)
- Mark Hudson (プロデューサー、アコースティックギター、バックコーラス)
- Van Dyke Parks (アコーディオン)
- Jim Keltner (ドラム)
- Kiefo Nilsson (ベース)
- Jimmy Webb (ミュージシャン)
音楽的意義
『ロスト・アンド・ファウンド』は、ニルソンのカムバック・アルバムと位置づけられている。彼の最後のスタジオ・アルバム『フラッシュ・ハリー』は1980年にひっそりとリリースされた。このアルバムは、ニルソンの力強いメロディーと、心に響くユーモラスな歌詞が融合した作品だ。一部の評論家は、ニルソンの歌声は年齢と喫煙によって衰えていると指摘したが、同時に彼の創作意欲は失われていないことも認めた。 批評家の評価は概ね好意的で、アルバムに散りばめられた感動的な瞬間やユーモラスな場面が評価された。ニルソンの功績にふさわしいトリビュート作品だと評する声もあれば、惜しまれつつも世に送り出された名盤というよりは、心に深く刻まれた別れのアルバムだと捉える声もあった。
アルバムのタイトルは、ニルソンがワーナー・ブラザーズ・レコードに新曲を拒否された時の返答から来ている。彼は、ワーナー側は自分のことを「迷っている」と思っていたが、「私は見出されたのだ」と語った。
トラックリスト
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