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兄のレコードに針を落とした夜、初めて知った『大人の音楽』 — Hotel California — Hiroshi Kozai
私の愛したアルバム

兄のレコードに針を落とした夜、初めて知った『大人の音楽』 — Hotel California — Hiroshi Kozai

目次
  1. 1980年、FMラジオとモノラルラジカセの少年
  2. 兄が残していったオーディオ機器とレコードたち
  3. 恐る恐る針を落とした、その夜の Hotel California
  4. 英語のわからない高校生は、ボーカルを楽器として聴いた
  5. アメリカンドリームの終焉と、日本のバブル黎明
  6. 編集後記

私が高校生だった 1980 年頃、ラジオの FM から流れてくる音楽、特にポップやロック系などの洋楽をよく聞いていました。

Eagles — Hotel California ジャケット
Eagles — Hotel California(1976)

1980年、FMラジオとモノラルラジカセの少年

音楽の才能がない私ですが、聞くだけで気持ちを明るくできる音楽って素晴らしいものだと感じていましたので、気に入った曲をカセットテープに録音して何度でも聞きたいと考えて、おこずかいを貯めて モノラルのラジカセ を買いました。

ワクワクしながら FM で放送されている曲をタイミングみて録音ボタンを押して、上手く録音できたときの喜びは 今も覚えています

兄が残していったオーディオ機器とレコードたち

そんな折、オーディオが趣味だった兄が就職のために実家を離れましたが、その時にオーディオ機器やレコードなどを残して行きましたので、それを楽しむ機会を得ました。

コンポーネントを組み合わせた本格的なオーディオ機器だったので、モノラルのラジカセより数倍いい音と迫力には圧倒されました

恐る恐る針を落とした、その夜の Hotel California

兄はどんな曲を聴いていたのだろうか? という興味もあり、いくつかの LP レコードの中から何となく気になった 1 枚を手に取り、レコードプレイヤーに乗せて恐る恐るレコード針を置いて聴いた曲が、イーグルス「ホテルカリフォルニア」 でした。

何か懐かしさを感じるゆったりとした曲調で、それでいて飽きが来ない、これが大人の聴く音楽なのか、という感動を覚えました。

英語のわからない高校生は、ボーカルを楽器として聴いた

自分が FM ラジオから聞いたことがなかった曲だったこともあり、初めて聞くメロディーが新鮮だったのと、英語がさっぱり分からないので、ボーカルの声を楽器の一部として聴いていたのも良かったと思います。

もう随分前のことなので、アルバムジャケットがどんなのだったかは覚えていませんが、曲調やリズム感は今でも忘れられない懐かしい思い出のアルバムになっています。

アメリカンドリームの終焉と、日本のバブル黎明

今、あらためて歌詞の意味を調べてみると 「アメリカンドリームの終焉」をテーマにしたアルバムだったそうですね。

ちょうどその頃の日本では、欧米の技術を取り入れて安くて性能が良い製品を世の中に送り出し、ジャパン アズ ナンバーワン とまで言われた バブル経済が始まった頃でしたので、時代の移り変わりを感じさせる象徴的なアルバムと言えそうです。

編集後記

香西さんは、私(ナミオ)の在籍していた会社の同僚。もうお付き合いは 30 年以上になる。実は、私が開発する数々の仕事で、優れたデバッガー・テスターとしても協力・活躍してくれていて、この Album Sweet でも参加してくれている、大切な仲間。

とても穏やかで仕事は丁寧、私に欠けるものをすべて持った方。気づきの細やかさ、検証の粘り強さ、そして「これでいいのか」と一拍置く慎重さ。私のように勢いで突っ走るタイプとは正反対の、もう一つの目をいつもくれる人。

今回の原稿を読んで、1980 年・高校生の香西少年が、兄のレコード棚から恐る恐る針を落とした夜 ── あの一枚が Hotel California だった、という出会いの記憶。「英語が分からないから、ボーカルを楽器として聴いた」 という一文が、何より香西さんらしい。耳の解像度を上げ続ける人の、原点の音だと思う。

そして香西さんの今は、宇宙人エロヒム(古代ヘブライ語で天空から飛来した人々・日本書紀の八百万の神々)を 2035 年までに地球にお迎えする ET 大使館建設プロジェクト を推進中。マイクロコンピュータに魅せられた高校生が、汎用大型コンピュータの時代から 40 年以上の IT 業界を歩み、その先で 地球の外側 に視線を向けている。穏やかで丁寧な人が、どこまでも遠くを見ている。

このコラムを読んで、もう一度 Hotel California を聴き直してみたくなった方は、ぜひ Album Sweet のアルバムページ から音と一緒に味わってほしい。

— Namio

Hotel California

Hotel California

Eagles

Album Sweet で見る →

書き手

香西浩

香西浩

高校生のときに出会ったマイクロコンピュータに魅せられて、システムエンジニアの道へ進み、汎用大型コンピュータの時代から延べ 40 年以上 IT 業界に従事。現在、宇宙人エロヒム(古代ヘブライ語で天空から飛来した人々・日本書紀の八百万の神々)を 2035 年までに地球にお迎えする ET 大使館建設プロジェクト を推進中。ナミオにとって、30 年以上の付き合いの会社の元同僚。穏やかで仕事は丁寧、Album Sweet の優れたデバッガー・テスターとしても活躍中。