Dirty Work
1986
Album概要
『ダーティ・ワーク』は、イギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズの18枚目のスタジオ・アルバムで、1986年3月24日にリリースされました。CBSレコードとの新たな契約下での最初のアルバムです。このアルバムは、ミック・ジャガーがソロ活動に専念するようになったことで、ジャガーとキース・リチャーズの間に亀裂が生じ、バンドが混乱していた時期に制作されました。この緊張関係はレコーディングにも影響を与え、ジャガーとリチャーズはしばしば別々にパートを録音しました。また、このアルバムは、リリース直前に亡くなった創設メンバーでありピアニストのイアン・スチュワートが参加した最後の作品でもあります。アルバムには、彼への追悼として、隠しトラックとして「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」が収録されています。
『ダーティ・ワーク』のレコーディング・セッションは、1985年4月にパリで始まり、8月まで断続的に続けられ、ニューヨークでも追加録音が行われました。スティーヴ・リリーホワイトが、グリマー・ツインズ(ジャガーとリチャーズ)と共に共同プロデュースを務めました。バンド内の人間関係の悪化により、『ダーティ・ワーク』ではミック・ジャガーのギター演奏はなく、チャーリー・ワッツの参加も限定的となっている。ジミー・ペイジやボビー・ウォーマックといったゲストミュージシャンがアルバムに参加している。オリジナル盤のLPは濃い赤色のセロファンでシュリンク包装され、歌詞カードとコミックストリップが同梱されていた。
レコーディング情報
1985年4月5日から6月17日、および7月16日から8月17日にかけて、パリのパテ・マルコーニ・スタジオとニューヨーク市のRPM&ライト・トラック・スタジオで録音された。プロデューサーはスティーブ・リリーホワイトとザ・グリマー・ツインズ。
トラックハイライト
- Harlem Shuffle (Bob & Earl) — ボブ&アールが1963年にヒットさせた曲のカバーで、全米チャートで5位、全英チャートで13位を記録した。バンド結成初期以来、ストーンズのスタジオアルバムからのリードシングルとしては初めて、ジャガーとリチャーズのオリジナル曲ではない曲となった。
- One Hit (To the Body) — リードギターにジミー・ペイジが参加。
- Too Rude (Lindon Roberts) — リードボーカルはキース・リチャーズが担当。
- Sleep Tonight — リードボーカルにキース・リチャーズ、ドラムにロニー・ウッドが参加。
参加ミュージシャン
- Mick Jagger (リードボーカルとバックコーラス、ハーモニカ)
- Keith Richards (エレクトリックギター、アコースティックギター、ピアノ、バックコーラス、「Too Rude」と「Sleep Tonight」のリードボーカル)
- Ronnie Wood (エレクトリックギター、アコースティックギター、ペダルスチールギター、ベースギター、テナーサックス、バッキングボーカル。「Too Rude」と「Sleep Tonight」ではドラムも担当。)
- Bill Wyman (ベースギター、シンセサイザー)
- Charlie Watts (ドラム)
- Steve Lillywhite (プロデューサー)
- Chuck Leavell (キーボード)
- Ivan Neville (バックコーラス、ベースギター、オルガン、シンセサイザー)
- Jimmy Page (「One Hit (To the Body)」のリードエレキギター)
- Bobby Womack (「Back to Zero」では、バックコーラスとエレキギターを担当。)
- Ian Stewart (「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」のピアノ演奏)
音楽的意義
『ダーティ・ワーク』は、バンド内の緊張、特にジャガーとリチャーズの険悪な関係を反映した作品と見なされている。評論家の中にはアルバムの出来にムラがあると評する者もいれば、その生々しいエネルギーと率直さを称賛する者もいた。ロバート・クリストガウは本作を「刺激的で、挑戦的なレコード」と評した。内部の不和にもかかわらず、アルバムは商業的に成功を収め、いくつかの国でプラチナまたはゴールドディスクを獲得した。しかし、メンバー間の確執のため、アルバムをサポートするツアーは行われなかった。
『ダーティ・ワーク』のオリジナル・アナログ盤は、濃い赤色のセロファンでシュリンク包装されていた。このアルバムは、ローリング・ストーンズのスタジオ・アルバムとして初めて、アメリカで歌詞カードが同梱された作品である。
トラックリスト
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